2017年1月12日(金)の『たけしのニッポンのミカタ』に東京藝術大学の丸山智巳准教授が出演、鍛金アートが紹介されました。
多くの人にとってアートの世界というと絵画が思い浮かびますが、鍛金アートとはどういったものなのでしょうか?
東京藝術大学美術学部工芸科について、そして丸山智巳准教授の経歴や鍛金アート作品についてご紹介します。
東京藝術大学美術学部工芸科とは?
東京芸術大学は国立の大学で、日本で唯一の総合芸術大学です。
その芸術レベルは世界でも高水準で入学希望者も多く、超難関だと言われています。
今回番組『たけしのニッポンのミカタ』で取り上げられたのは東京都上野にあるキャンパスの美術学部の中の工芸科になります。
工芸科で扱う分野は彫金、鍛金、鋳金、漆芸、陶芸、染織となっているそうです。
今回の取材では、これらの中でも鍛金という分野を扱っています。
錬金とはどういったものかと言うと、金を金槌(かなづち)などの工具を用いて打ちながら形を整えて行くものです。
この鍛金という技法を用いて作られるのが鍛金アートです。
番組に出演の丸山智巳准教授の鍛金アートは、見る人が思わず感嘆してしまうほど美しいものです。
それでは、丸山智巳准教授の経歴から見ていきましょう。
丸山智巳准教授の経歴
プロフィール
氏名:丸山智巳(まるやま ともみ)
生まれ:1964年(執筆時、53歳)
出身地:神奈川県
出身大学:東京藝術大学
職業:准教授
丸山智巳さんは東京藝術大学美術部工芸科を卒業後、大学院に進みます。
1994年に大学院の美術研究科修士課程を修了します。
専攻は鍛金でした。
その後は6年ほど東京藝術大学で非常勤講師として勤務し、2000年から6年間、助手を務めます。
そして2006年から准教授となっています。
大学の研究者となると、アカデミックな世界ではとても大変だと耳にするのが多いのですが、丸山智巳さんの場合も非常勤講師を6年、その後助手を6年と、准教授になるまでに12年かかっています。
その間、研究に打ち込みながらコツコツとやって来られたんですね。
多くの人にとって准教授や教授というと「凄い」「立派だ」というイメージがありますが、やはりそれだけのことはあります。
そんな丸山智巳准教授の研究におけるキーワードというものが
- 金属素材に於ける具象表現研究
- 金工伝統技法研究とその新しい可能性と表現
引用:https://www.geidai.ac.jp/
だそうです。
「具象」とは「抽象」の反対語であり、具体的な形と表すことを指しています。
ここでは、金属を使って形のある作品を作るということになりますね。
丸山智巳さんの場合、伝統的な金工技法の研究のかたわら、新しい観点や方法でも研究を進めているようです。
まさに時代に合った新しい表現形態を追求されておられるんですね。
そんな丸山智巳さんの鍛金アートの作品はどれも思わず「わあ!」と感嘆してしまうものばかりです。
続いて、丸山智巳准教授の錬金アート作品をご紹介します。
丸山智巳准教授の錬金アート作品
丸山智巳准教授の錬金アート作品には、細部が繊細に表現されており、活き活きとした躍動感が感じられます。
例えばこちらの作品、
まるでワンちゃんが歩き出しそうなほど、活き活きとしています。
正面から見ると
とても躍動感がありますね、本物のブルドッグの表情そのものです。
そしてこちらはボクサーとレスラーですが、筋肉のつき方がとてもリアルです。
今にも動き出しそうですね。
とても金を打って出来たものだとは思えない精巧さです。
これは、番組内で北野たけしさんも大変気に入り、その場で購入していました。
丸山准教授の作品には、こんな思いやテーマが込められているそうです。
「ただそこに立っている」
鑑賞者と共に同じ時間、同じ場所に作品が存在している。(・・・)
静観するほどその「人物」の架空の背景を感じ、自分自身との共有できる物語を探すことができるのではないかと考えている。
引用:http://tomomimaruyama.blogspot.jp/
これを読んで思わず、「アートとはそのためにあるんだな」と胸に響くものがありました。
丸山准教授の作品には、どれもその思いや理念が表れているのが感じられます。
時々、美術展や個展なども開かれているようなので、次回は是非一度行ってみたいと思います。
まとめ
『たけしのニッポンのミカタ』に出演の東京芸術大学工芸科について、そして丸山智巳准教授の経歴や鍛金アート作品についてまとめてみましたが、いかがでしょうか。
思わず引き込まれてしまう作品の数々、新しいアートの世界に触れることができ、良かったです。