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北朝鮮の脱北兵や脱北者の家族はどうなる?急増の脱北離婚とは?写真あり

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北朝鮮からの脱北兵に関するニュースが連日報道されていますが、脱北兵脱北者本国に残された家族はどうなってしまうのか気になるところです。

近年、北朝鮮では離婚が増えているのですが、中でも脱北離婚というものがあるそうですが、それは一体どのようなものでしょうか?

 

northkorea_bridge_escape

 

私はちょうど10年前に板門店ツアーに参加し、韓国と北朝鮮の軍事境界線に行ったことがあります。

そこで撮った写真も紹介しながら、脱北兵や脱北者の家族が本国北朝鮮でどうなってしまうのか、解説したいと思います。

 

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北朝鮮の脱北兵や脱北者の家族はどうなる?

脱北にも2つの分類がある

まず、脱北にも大きく分けて二つ種類があり、そのどちらの種類なのかによって、受ける処罰が変わってきます。

一つは、隣国中国へ逃げたり、その後アメリカイギリスなどの諸外国へと亡命するケースで、こちらは「生計型」脱北と呼ばれています。

 

こちらは主に、経済的な理由であったりと生活するのが苦しいことを理由に脱北するもので、脱北先から本国の家族に生活費を助けるべく送金している人々もいます。

この「生計型」脱北が見つかった場合に家族に下される処罰は、下の「政治型」脱北よりも軽くなっています。

「軽い」とは言っても、農村などの僻地に送られて強制労働をさせられる、非常に過酷なものです。

 

northkorea peoples

 

もう一つは、韓国に直接亡命、脱北した場合です。

こちらは、北朝鮮で最も重く扱われている「政治型」脱北とされ、韓国の思想に染まってしまった思想犯として大変重く処罰させられます。

2015年から一気に厳しくなり、それ以降は脱北した本人はもちろんのこと、それを手助けした人、その他、脱北に協力したり見逃した軍人などはすべて極刑を受けることとなってしまいました。

家族に関しては、農村の僻地に送られ過酷な強制労働をさせられるか、政治犯収容所に入れられてしまいます。

しかも、この待遇はその一家の3代にわたって続けて行われるそうです。

 

社会的に地位の高い人ほど家族への影響が大きい

また、軍人や官僚など、社会的地位が高い人ほど遠くの親戚にまで影響が及び、一般人などの身分が低い人ほど、処罰の適用範囲は狭くなります。

 

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北朝鮮で増えている脱北離婚とは?

兵士や住民に影響を与える対北拡声器放送

北朝鮮国内にいて国外の様子について知る手段は、それほど多くありません。

そんな人々に大きな影響を与えていると見られているのが、韓国による北朝鮮へ向けた宣伝目的の対北拡声器放送です。

実際、これまで脱北に成功した北朝鮮の兵士や住民の証言によると、脱北を決意したのは対北拡声器放送を聞いてのことだという人々も少なくありません(拡声器放送の内容についてや韓国と北朝鮮両国による宣伝合戦については、こちらの記事を参照)。

 

脱北に成功しても家族の安否が心配

そういった方法で情報を得て脱北をすることを決意する人々が増えていますが、一家全員で脱北に成功した場合はよいものの、一人で命からがら何とか脱北できたというケースの方が多く、本国に家族が残ったままの人々も少なくありません。

そういった人たちは、脱北し海外で安住の地を見つけられた後も、毎日毎日、辛く複雑な思いで過ごしているといいます。

 

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北朝鮮に残してきた家族の安否を心配しながら、自分だけ脱北したという罪悪感にさい悩まされる人が多いのです。

また、自分だけ美味しいご飯を食べるのも申し訳なく感じ、ご飯でさえ普通に気楽に食べることが出来ない人も少なくないといいます。

 

家族を守るために離婚を選択

本国に残された家族にまで被害が及ぶのを防ぐために、脱北者自身も残された家族も、様々な手を講じて対策をするのだそうです。

例えば、脱北者側としては、家族にまで影響が及ぶのを恐れ、脱北に際して離婚をするケースが増えています。

これは離婚によって家族の縁を切り、残された家族に害が及ぶのを防ごうとするものです。

 

多くの日本人にとって、そもそも、北朝鮮で離婚ができるのかというところから疑問が沸くと思います。

北朝鮮の場合、家父長的な雰囲気が色濃くあるため、離婚は簡単ではないそうですが、「女性の不妊や外道」が理由であれば離婚が可能だそうです。

 

近年、脱北に関連して離婚するケースが増えているため、「普通」の離婚であっても、離婚をするとなると「脱北を試みようとしているのではないか」と疑われ、周囲から変に怪しまれてしまうようになって来ているほどだそうです。

 

また、残された家族側も何とか処罰を免れるべく、役人に賄賂を渡し、脱北した家族のメンバーを既に亡くなったことにして処理してもらうケースが多いとのことです。

ただこの場合、後に脱北者本人が見つかって北朝鮮に戻されてしまった場合には、賄賂をもらって偽りの処理した役人自体とその家族の身にも危険が及びますので、絶対に戻されることはないとわかっている場合のみに行うようになって来ています。

中国に脱北した場合、いつ中国でつかまって強制送還されるともわかりませんが、韓国の場合は違います。

そのため、役人としても、脱北者が韓国に脱北した場合の方が、その脱北者を亡くなったこととして処理することに協力しやすい傾向があるそうです。

 

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私の板門店(パンムンジョン)での体験

私は10年前に、韓国と北朝鮮の軍事境界線上にある板門店(パンムンジョン)に行ったことがあります。

下に掲載の写真を見ていただけるとわかると思うのですが、北朝鮮がすぐ目の前にあり、非常に不思議な気分だったのを覚えています。

そこに行くには個人ではダメで、必ずツアーに参加して行かなければなりませんでした。

 

続きは次のページへ ↓

【北朝鮮の脱北兵や脱北者の家族はどうなる?急増の脱北離婚とは?・・・後編】

 

 

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