結婚式に招待されて参列する場合、男性ゲストは何を持って行く必要があるのでしょうか?
この記事では、男性が結婚式にお呼ばれした際、当日に持って行くべき持ち物とあると便利なものをリスト一覧で紹介し、ご祝儀やふくさ、バッグなどについてもわかりやすいよう解説をしています。
また、メンズの場合は手ぶらでも良いのかどうかについても触れていますので、これから結婚式に行く方は参考にして見て下さい。
結婚式に当日必要な持ち物リスト【男性ゲスト編】
結婚式の男性参列者の持ち物一覧【男性用】
結婚式の持ち物リスト【男性用】
<持って行くべき持ち物>
- ご祝儀
- 袱紗(ふくさ)
- 招待状
- 財布
- 携帯・スマホ
- ハンカチ、ティッシュ
- ボールペン
<あると便利な物>
- カメラ
- 予備バッテリー
- 常備薬
- マウスケアグッズ
- メンズバッグ
- エコバッグ
- ワックス
- 二日酔い帽子薬
- カイロ(寒い季節の場合)
では、それぞれ順に見ていきましょう。
結婚式に持って行くべき持ち物【男性用】
ご祝儀
ご祝儀は結婚式に参列する際、必ず持って行く必要があるものです。
とは言っても、ご祝儀の金額や渡し方にはルールやマナーがありますので、その場に相応しい金額と渡し方をする必要があります。
以下、ご祝儀について詳しく解説をしていきます。
ご祝儀の金額<大人のみの場合>
ご祝儀を包む金額は、結婚する人と自分がどのような関係かによって金額が違ってきます。
ご祝儀の金額の相場
- 友人や同僚の場合:2~3万円
- 兄弟や親戚の場合:5万円~10万円
- 夫婦で包む場合:5万円
このように、結婚式を挙げる人が友人や同僚の場合と、兄弟や親戚などの身内の場合ではご祝儀の相場が違っており、身内の結婚式の方が相場の金額は高くなっています。
また、夫婦でともに包む場合、5万円が相場とされています。
またご祝儀の金額は、上記の相場であればいくらでも良いというわけではなく、以下のような基本的なルールやマナーがあります。
ご祝儀の金額のルール
- ご祝儀は奇数が良く、基本的に偶数では包まない
- ただし、偶数でも2万円、8万円、10万円は縁起がよいとされOK
- 4万円と9万円はNG(「死」や「苦」を連想させるため)
このように、ご祝儀は相場の範囲内でなおかつ上のルールやマナーに従って金額を決める必要があります。
ルールが多くわかりにくいかと思いますが、相場の金額とルールを踏まえ、ご祝儀として包んでもよい金額は以下のようになります。
ご祝儀の金額でOKなもの
- 友人や同僚の場合:2万円または3万円
- 兄弟や親戚の場合:5万円、7万円、8万円、10万円
上で解説した金額は、結婚式に大人のみが参列する場合のご祝儀の額でしたので、子連れで参加する場合についても解説をしていきます。
ご祝儀の金額<子連れの場合>
子供を連れて結婚式に参加する場合、料理の有無によってご祝儀の金額は変わってきます。
子供の参列者にも大人と同じ料理が出される場合は、以下が基本的な相場になります。
子連れの場合のご祝儀の相場
- 基本:大人のご祝儀+1万円
- 中学生と高校生の場合:一人2万円
- 2歳~小学校低学年:大人のご祝儀+5,000円
- 乳児:なしでもOK(または周囲への配慮で、大人のご祝儀+3,000円が望ましい)
結婚式ではゲスト一人一人に食事が出されますので、その分の金額を考え、ご祝儀も上のような金額が一般的な相場となっています。
そのため、食事が出ない乳児であれば、基本的にご祝儀はなしでも良いのですが、会場で突然泣き出してしまったりと周囲に迷惑をかけてしまう場合も考え、数千円程度のご祝儀または同じ額程度のプレゼントを用意すると良いでしょう。
続いて、ご祝儀を入れるご祝儀袋について見ていきましょう。
ご祝儀袋の選びかた
ご祝儀はご祝儀袋に入れて渡すのですが、このご祝儀袋には種類がいくつかあります。
お葬式用のご祝儀袋もありますので、くれぐれも間違ったご祝儀袋を選んでしまわないよう注意する必要があります。
結婚式用のご祝儀袋の選び方のポイントをまとめておきます。
結婚式のご祝儀袋の選び方のポイント
- 右上にのしがついているもの
- 水引(ご祝儀袋の帯紐)の結び方は「結び切り」または「あわじ結び」のもの(下記イラスト参照)
- ご祝儀袋の値段は、包む金額の100分の1ほどのもの(以下の例を参照)
- 上司や先輩など目上の方には、白いご祝儀袋を
結婚式のご祝儀袋には、縁起が良いとされているのしが右上についているものを必ず選ぶようにします。
また、ご祝儀袋についている帯紐のことを水引と言い、この水引の結び方も重要です。
結婚の場合、水引の結び方は「結び切り」または「あわじ結び」を選ぶのがマナーとされています。
ちょう結びの水引は、「何度もやり直せる」という意味合いから、結婚のご祝儀ではNGとされていますので、気をつけましょう。
また、ご祝儀袋は質素なタイプのものから豪華なものまで値段も様々なものが売られていますが、どれでも良いわけではありません。
一般的に、包む金額の100分の1の値段のもの(つまり、5万円のご祝儀であれば、ご祝儀袋は500円ほどのもの)を選ぶのがルールとなっています。
豪華に見せようとして、ご祝儀袋だけを高めのものを選ぶことは、マナー違反とされていますので、注意しましょう。
上司や先輩など目上の方へののご祝儀には、白いご祝儀袋を選ぶのがマナーとされていますが、気心の知れた友人や後輩などには、オシャレなデザイン入りのものでも大丈夫です。
続いて、ご祝儀袋はどこで購入できるか見ていきましょう。
ご祝儀袋はどこで買うの?
ご祝儀袋を買える場所は、
- デパート
- 文房具店
- スーパー
- コンビニ
- 100均
- ネットショップ(アマゾン、楽天など)
などがあります。
様々なデザインの中から選びたい場合、デバート内の雑貨店や文房具店がおすすめです。
それ以外にも、最近ではコンビニや100均でもご祝儀袋は売られていますので、そちらで買うこともできます。
また、最近ではネットで買う人が増えており、例えば楽天などでも、様々な種類のものが売られています。
ネットショップの場合、名前の代書も無料でしてくれるところもあります。
いずれにせよ、ご祝儀袋はどこで買っても問題はないのですが、上でも触れたように、
- のしがついていること
- 水引の結び方が「結び切り」または「あわじ結び」
- 包む金額に相応した値段のご祝儀袋であること
であるかが大切ですので、以上の点を注意して購入しましょう。
続いて、結婚式の持ち物で大切なご祝儀を入れる袱紗(ふくさ)について見ていきましょう。
袱紗(ふくさ)
ご祝儀袋を持ち運ぶ際、ご祝儀袋を包む袱紗(ふくさ)も必要です。
ふくさが必要な理由は、中のご祝儀袋が汚れてしまったり傷ついてしまうことを防ぐためで、またお祝いの場に相応しい気持ちを表すことができるためです。
ご祝儀袋と同じく、ふくさにも色々な種類なマナーがありますので、まずはふくさの種類について解説します。
ふくさの種類
ふくさには、ご祝儀などの慶事用のものと、御香典などに使う弔事用のものがあります。
結婚式などの慶事用に使うふくさについて、ポイントをまとめてみます。
成分
- 色は紫、赤、オレンジ、ピンクなどの暖色系のもの
- 柄ありの場合、モチーフは鶴、亀、おしどり、松や梅のものが結婚式に相応しい
ただし、男性の場合は紫の無地が無難とされているため、紫の無地がおすすめ - 正式な包むタイプと、簡易式の挟むタイプがある
- ふくさが用意できなかった場合は、アイロンでシワをとったハンカチでも代用が可能
ふくさは色も柄も様々なものがありますが、紫は冠婚葬祭すべてに使え、また男性の場合、一般的に紫の無地が無難だと言われています。
そのため、これから購入する場合は無地の紫にすると良いでしょう。
また、ふくさには包むタイプと、挟むタイプの二種類あります。
ふくさは結婚式などの慶事用には右開き、弔事用には左開きで使う習慣があります。
包むタイプのふくさは正式なものですが、最近では、簡易式の挟むだけの金封ふくさが手軽で人気です。
一般的には簡易式の挟むタイプのふくさで問題ありませんが、もし非常にかしこまった場合などであれば、正式なふくさの方が相応しい場合もありますので、その場に合わせてふくさを選ぶと良いでしょう。
続いて、ふくさはどこで購入できるか見ていきましょう。
ふくさはどこで買うの?
ふくさもご祝儀袋と同じように、買える場所は
- デパート
- 文房具店
- 大型スーパー
- コンビニ(ただし、扱い店舗は少なめ)
- 100均
などがあります。
普通に使う分には100均でも大丈夫ですが、やはりデパートなどのものに比べると品質は劣ります。
ふくさを扱っているコンビニもありますが、ご祝儀袋ほど一般的ではないようですので、注意しましょう。
続いてふくさの包み方を解説します。
ふくさの包み方
ふくさは、結婚式などの慶事用には右開きとされていますので、包み方には注意しましょう。
以下、風呂敷タイプのふくさの包み方を説明します。
風呂敷タイプのふくさの包み方
- ふくさをひし形におきます。このとき、爪がある場合は、右側にくるようにします
- 真ん中より左側にご祝儀袋を置きます
- 左側を中央に折ります
- 上から下へ折ります
- 下から上へ折ります
- 最後に右から左へ折り、裏側に織り込み完了 (爪がある場合はひっかける)
台座がついているふくさの場合、片側は暖色系、もう片方は寒色系とリバーシブルになっている場合が多いです。
その場合結婚式には暖色系の方を表向きにして、ふくさの上におきます。
包み方は上記と同じように、左、上、下、右の順に折ります。
また、ハンカチで代用するときも、同じ折り方になります。
この折り方とは反対に、右から折ってしまうと、お悔やみ用になってしまうで注意しましょう。
金封ふくさ(挟むタイプ)の場合
- 右側が開くようにご祝儀袋を入れる
- 名前が自分が読める方向で入っているか確認する
になります。
左開きで入れてしまうと、こちらもお悔やみ用になってしまいますので、注意しましょう。
続いて受付でふくさから出すときの注意点を見ていきましょう。
ふくさからご祝儀を出すときの注意点
受付でご祝儀を渡すときは、ふくさの種類によって出し方の決まりがあります。
風呂敷タイプ(ハンカチ)のふくさの場合
- ふくさを右から開いて、下に折り返し、左手で押さえる
- 下側を開いて、下に折り返し、さらに左手で押さえる
- ご祝儀袋を取り出し、ふくさの上に乗せる
- 時計回りに回して、相手が名前を読める向きにして両手で渡す
弔事の時は時計とは反対側に回しますので、注意しましょう。
金封タイプ(挟むタイプ)の場合
- ふくさからご祝儀袋を取り出し、ふくさの上に乗せる
- 時計回りに回して、相手が名前を読める向きにして両手で渡す
ご祝儀を渡すときには、お祝いの言葉も忘れずに添えましょう。
招待状
結婚式に招待された場合、送られたきた招待状も持って行きましょう。
万が一忘れても、受付で名前を言えばリストに照らし合わせて入れてもらえますので、そこは大丈夫です。
ただ、招待状には式場の場所や時間などが記載されていますので、持って行くのがおすすめです。
また、万が一招待状を忘れた場合にそなえ、招待状をスマホのカメラで写真に撮っておくと安心です。
財布
行き帰りの交通費やちょっとした飲み物代など、現金が必要になることもありますので、財布も持って行くようにしましょう。
携帯・スマホ
帯・スマホは必需品ですので、こちらも忘れないように持っていきましょう。
ハンカチ・ティッシュ
男性の場合、普段はあまりハンカチやティッシュを使わないという人もいますが、やはり結婚式に参列をする場合には必ず持って行くようにしましょう。
手を洗った後や汗を拭くのに必要ですし、また食事の際の口の汚れを拭いたりするのにも使えます。
ふくさがなく、ハンカチを代わりに使う場合は、ふくさの代用としてのハンカチと、自分で使う用のハンカチは別に用意をするようにしましょう。
ボールペン
結婚式場では、急にメモをしたり字を書く必要が出てくることもあります。
スマホで済ませられることもありますが、スムーズに対処できるよう、ボールペンは1本持って行くのがおすすめです。
続いて、持って行くと便利なものを紹介します。
結婚式に持って行くと便利なその他の持ち物【男性用】
カメラ
普段スマホで写真を撮る場合はスマホでも代用できますが、一眼レフなど他にカメラを持っている場合、カメラも持って行くと良い思い出となりますので、おすすめです、
スマホの予備バッテリー
結婚式当日は、行き帰りの途中、道案内や時間つぶしにスマホを見る時間も多いですし、式場でも写真を撮ったりと何かとスマホを使います。
そのため、バッテリーがなくなってしまうことも起こり得ます。
そのため、普段からスマホを使う頻度が高い人は、予備バッテリーを持って行くと安心です。
常備薬
結婚式では慣れない環境や、普段食べなれないものを食べたりすることもあり、頭痛や腹痛になった場合に備え、薬を持って行くと安心です。
普段から頭痛やお腹を下しやすい人は、いつも使っている薬を持って行くようにし、そうでない人でも、鎮痛剤を1~2錠ほど持って行くと、何かあった場合にもその場で対処できます。
マウスケアグッズ
結婚式では、多くの人と近距離で会話をする機会が多くあります。
そのため、気兼ねなく会話を楽しむためにも、ポケットに入れられる口臭ケア用のタブレットなどを持っていくのがおすすめです。
メンズバッグ
男性の場合、普段荷物が少なくバッグを持たないで外出する人もいますが、普段からカバンを持ち歩いている人もいますね。
では、結婚式の場合はバッグはどうしたら良いのでしょうか。
結論から言うと、男性の場合、結婚式には手ぶらで参加するのがむしろ基本となっています。
ただし、そうは言っても遠方から参列する場合で荷物が多い人や、どうしてもバッグを持って行きたいという人の場合、バッグは男性用のクラッチバッグや小さ目のセカンドバッグがおすすめです。
その場合、カジュアルなデザインはなく、フォーマルなバッグを選びましょう。
また、毛皮やアニマル柄などは殺生のイメージから、NGですので気をつけましょう。
エコバッグ(サブバッグ)
上で、男性の場合は結婚式には基本的に手ぶらで参列するものだと触れましたが、結婚式では引き出物を頂いたり、また二次会に参加するとなると、そこで景品が当たったりすることもあり、何かと荷物が増えることも珍しくありません。
そのため、小さく折りたためるサブバッグ(エコバッグ)をポケットに入れておけば、かさばらず必要な際にも使えて便利でおすすめです。
ヘアワックス
結婚式にそなえ、せっかく髪をセッティングしておいても、途中で風で髪が乱れてしまったりなんてこともあります。
そのため、式場でサッと直せるよう、小さなミニサイズのヘアワックスも持って行くと便利です。
わざわざミニワックスを買うのが面倒な場合、普段使っているワックスを旅行用の小さな透明ケースに詰めて持って行くのも一つの方法です。
そういった透明ケースは、100均やコンビニなどで買えます。
二日酔い防止薬
結婚式では、何かとお酒を飲むことも多いものです。
披露宴や二次会に参加するとなると、ついお酒の量も増えてしまいますので、たくさん飲む方は、二日酔い防止の薬を持って行くとよいでしょう。
カイロ
結婚式の形態によっては、ゲストが一時外で待機することもあります。
暖かい季節であれば問題はないのですが、冬など、寒い時期に式が行われる場合、寒さ対策も必用となります。
そのため、カイロを持っておくと役に立つことがあります。
ポケットに入れておいたり、またあらかじめ家で服の下に貼っておくのも良いでしょう。
なお、結婚式の持ち物の女性編はこちらの記事で解説をしていますので、同伴者で女性がいれば、こちらの記事も参考に、女性用の持ち物リストもチェックをしておくようにしましょう。
まとめ
結婚式の持ち物について、男性ゲスト用に必要な持ち物と、持って行くと便利なものをリスト一覧でご紹介しました。
ご祝儀やふくさにはルールやマナーがありますので、この記事を参考に適切なご祝儀の額やふくさを選ぶようにしましょう。
また、メンズバッグは色々なものがありますが、男性の場合は結婚式には基本的に手ぶらで参加するのがマナーとされています。
そのため、基本的には手ぶらにし、どうしても何かカバンが必要な場合は、フォーマルなタイプのクラッチバッグや小さ目のセカンドバッグにしましょう。
結婚式当日に必要な持ち物については、こちらにもう一度チェックリストを載せておきますので、ぜひ活用してみて下さい。
結婚式の持ち物リスト【男性用】
<持って行くべき持ち物>
- ご祝儀
- 袱紗(ふくさ)
- 招待状
- 財布
- 携帯・スマホ
- ハンカチ、ティッシュ
- ボールペン
<あると便利な物>
- カメラ
- 予備バッテリー
- 常備薬
- マウスケアグッズ
- メンズバッグ
- エコバッグ
- ワックス
- 二日酔い帽子薬
- カイロ(寒い季節の場合)