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南北首脳会談(2018)の意義は?板門店で会談の金正恩と文在寅、その理由は?

更新日:

[char no="5" char="シロクマ"]こんにちは、シロクマです。

4月末に北朝鮮韓国による南北首脳会談が開かれることになりました。

多くの人が驚いたようですが、私も驚きました。[/char]

これまで、南北首脳会談は過去に2回開かれたことがあったのですが、今回の南北首脳会談は過去のものとはまた違った、色々な面で驚きのものでもあります。

そんな南北首脳会談ですが、今回の会談の意味や意義はどういったものなのでしょうか?

また、なぜ今回の会談の場所に板門店が選ばれたのか、個人的には気になったところでした。

そこで、今回板門店が選ばれた背景や理由についても解説して行きたいと思います。

 

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北朝鮮と韓国の南北首脳会談(2000年&2007年)について

第1回目の南北首脳会談

最初の南北首脳会談は2000年に開かれました。

会談したのは当時の北朝鮮の金正日(キム・ジョンイル)委員長と韓国の金大中(キム・デジュン)大統領でした。

場所は北朝鮮の首都、平壌で開催。

 

出典:https://www.flickr.com/people/56619626@N05

 

ちょうど朝鮮戦争が勃発してから50年ということもあって、当時、韓国では非常に大きな話題となっていました。

それはそうですよね、戦争後50年間、休戦状態とは言え、敵国として常に警戒していた国同士のトップが直接会って会談をすることになったのですから。

 

南北首脳会談は北朝鮮で行われましたが、韓国の金大中大統領に対するおもてなしも手厚かったそうです。

 


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この会談は歴史的にも大きな意味があるものとして、世界中で大きな注目を浴びました。

 

この会談を機に、南北統一ムードが高まり、北朝鮮と韓国にまたがる離散家族問題の解決への動きやスポーツ大会の参加など、様々な南北交流も発達して行きました。

隣の国なのに、それまではそういったことすら出来ないでいたんですね・・・。

出典:www.kremlin.ru

 

韓国の金大中大統領は、対話による融和政策を打ち出し、南北首脳会談を成立させたことで、ノーベル平和賞を受賞しています。

 

それほど、第1回目の南北首脳会談は歴史的に見ても大きな意義のある出来事だったのです。

 

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第2回目の南北首脳会談

初の南北首脳会談から7年後の2007年、2度目の南北首脳会談が開かれました。

 

北朝鮮側は前回と同じく金正日委員長、韓国側は当時の大統領、 盧武鉉(ノ・ムヒョン)氏でした。

出典:U.S. State Department

 

場所は前回と同じく、北朝鮮の平壌で行われました。

ですが、初回の時とはちょっと様子が違っていました。

 

この南北首脳会談に関しては韓国内での関心度はそれほど高くなく、また実質的な外交上の成果もなかったという見方が一般的です。

 

北朝鮮側のもてなしも前回に比べると、ずいぶんとさっぱりしたものだったようです。

 

第3回目の南北首脳会談

今年2018年4月末、ちょうど朝鮮戦争から70年にあたる年に第3回目の南北首脳会談が開かれることになりました。

 

前回の南北首脳会談から11年後ということになります。

休戦状態が70年というのは、改めて考えてみるとずいぶんと長い期間ですね。

 

北朝鮮は金正恩(キム・ジョンウン)委員長、韓国は文在寅(ムン・ジェイン)大統領による会談になります。


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今回の南北首脳会談は過去の会談とは違い、歴史的にも大きな意味を持つものになるのではないかとの期待が持たれています。

 

それは何故でしょうか?

 

今回の南北首脳会談の意義とはどういった点にあるのか、見てみましょう。

 

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2018年、第3回目の南北首脳会談の意義は?非核化と平和の鍵となるか?

開催の場所

まず、2000年の初回南北首脳会談と2007年の二回目の会談は、どちらも北朝鮮の平壌で行われました。

つまり、韓国の大統領がわざわざ北朝鮮に出向いて行った形となります。

 

それが今回、北朝鮮と韓国の軍事境界線にある板門店(パンムンジョム)の中の、更に韓国側にある施設、「平和の家」で会談が行われることになりました。

 

https://rond8.com/wp-content/uploads/2017/11/JSA_Korean_Soldier1_ed.jpg

 

これは、北朝鮮の歴代の最高指導者がこれまで行った中では韓国に一番近い場所となるため、その点においても注目を集めています。

 

大統領の任期との関係

また、過去2回の会談は、どちらも韓国の大統領の任期末期に行われていました。

 

なぜ任期末期だったのでしょうか?

 

理由は色々あるようですが、ある意味、「大統領の任期末期におけるイベント」として捉えられているところもあるようです。

 

それに対し、今回の金正恩氏と文在寅大統領の南北首脳会談に関しては、文大統領はまだまだ任期の途中です。

そのため、イベント的な要素というよりも、「本気で平和に向けての問題解決をしようとしている」と見る意見が多くなっています。

 

その問題解決とは、過去6回も行われた北朝鮮の核実験や数々の挑発、その他、離散家族問題などと関係しています。

 

韓国にとっては北朝鮮は国境がつながったすぐ隣の国で、同じ民族です。

やはり平和的解決が一番望ましいと考えるのは当然でしょう。

 

あっという間に融和路線になった感じがありますが、ここ数カ月の重要な流れについて簡単に見てみましょう。

 

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平昌五輪から南北首脳会談の開催合意までの流れ

昨年は北朝鮮の金正恩氏とアメリカのトランプ大統領が互いに挑発的な発言を繰り返していたのは、みなさんも覚えていることでしょう。

連日、「リトル・ロケットマン」や「火の海に」など、互いに過激な発言でチキンレースを繰り広げていましたね。

 

 

しまいには、軍事的なオプションが間近だと言われるほど緊迫した状態となってしまっており、一時は本当に危なかったようです。

それが平昌五輪を機に、大きく情勢が変わって来ました。

 

どう変わってきたのか、簡単に流れを簡単におさらいしてみましょう!

 

2月10日 平昌五輪を機に、北朝鮮から高官2名が訪韓

 

出典:https://www1.president.go.kr/articles/2320

金与正(キム・ヨジョン)氏

 金正恩氏の妹であり、北朝鮮内での実質的なナンバー2

【金正恩の妹、キム・ヨジョン(金与正)とは?年齢や性格、北朝鮮での役割は?夫、家族関係を調査!】

金永南(キム・ヨンナム)氏

北朝鮮で憲法上のナンバー2である90歳の高官

【金永南(キムヨンナム)の年齢や経歴!北朝鮮の金正恩政権での序列は?日本語実力も気になる!】

 

金与正氏は「微笑み外交」で、兄の金正恩氏からの親書を韓国の文大統領に手渡しました。

その親書には、文大統領の早期訪朝を願う内容が書かれていたとされています。

文大統領はそこで、前向きに検討するとの意を表明しました。

 

出典:https://www1.president.go.kr/articles/2320

 

「前向きに検討」とは言ったものの、私個人的には「本当に訪朝なんてあるのかなあ」という気持ちでした。

それが、あっという間に実現の流れとなって行きます。

 

3月5日 韓国の特使団が訪朝

この韓国特使団5名の中には、国家情報院長や交渉のスペシャリストなど、重要人物が含まれており、韓国の真剣度がうかがえます。

 

韓国特使団のメンバーは、例えば

徐薫(ソ・フン)

 国家情報院長であり、対北業務に最も精通する人物。

この徐薫氏は、なんと過去2回の南北首脳会談にも参加した人物であります。(写真左)

出典:https://www1.president.go.kr/articles/2320

鄭義溶(チョン・ウィヨン)

 国家安保室長であり、対米外交と交渉のスペシャリスト(写真の真ん中)

 

などの人物が含まれていました。

 

韓国の特使団の北朝鮮での手厚いおもてなしは、日本のメディアでも連日放送されていましたね。

第1回目の首脳会談の時も手厚いおもてなしだったと言われていましたが、それでも会談場所は迎賓館「百花園招待所」でした。

 

それが今回は北朝鮮労働党本部内、金正恩氏の執務室に招かれ、そこで会議が行われました。

ここは「聖域」とされ、韓国側の人物が入ることを許されたのは今回は初めてだったそう。

それほど、金正恩氏が今回の特使団の受け入れに関しては本気であることを示したかったと言われています。

 

出典:https://www1.president.go.kr/articles/2320

 

そしてその「聖域」こと金正恩氏の執務室での約4時間の会議を通し、南北首脳会談を開催することに合意がなされました。

 

このように、昨年あれほど朝鮮半島の情勢は緊迫していたにも関わらず、平昌五輪をきっかけにあれよあれよという間に、一気に方向が大きく変わって来ました。

 

その急な展開の理由は何だったのでしょうか?

 

その背景には、北朝鮮が受けていた経済制裁が相当きいているといった意見があります。

また別の見解では、北朝鮮内ではすでに体制が安定し、更に核が完成したため、金正恩に余裕があるからだという見方もあるようです。

 

どちらにしろ、日本では急な金正恩の満面の笑みが「不気味」だと報道されていました。

確かに、あの笑顔を信じていいのかどうか・・・と複雑な気持ちになりますよね。

 

 

そこで決定された、今回の南北首脳会談は板門店で開かれることになりましたが、なぜ板門店なのでしょうか?

 

その背景や理由を見てみましょう。

 

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なぜ南北首脳会談(2018年)は板門店で開催されることに?

3択の中から選択

3月5日に韓国の特使団が訪朝し、金正恩氏と会談した際、南北首脳会談の場所として3か所を提案したそうです。

開催の場所を提案したのは韓国側の特使団だったんですね。

 

その3か所とは

  ・平壌

  ・板門店

  ・ソウル

でした。

 

この3か所の中から、金正恩氏が板門店を選んだと言われています。

金正恩氏はなぜ板門店を選んだのでしょうか?

 

平壌ではダメ?

 

 

過去2回の南北首脳会談では平壌で開催されていました。

金正恩にとっても一番楽な場所であるはずです。

ですが、今回平壌は選ばれませんでした。

 

その理由は、まず平壌に関しては、文大統領が自分よりもだいぶ年上であるということに配慮したと言われています。

 

自分はオリンピックの際にも訪韓せず、今回だいぶ年上の文大統領を自分のところにただ来させるのは、やはりバツが悪いと感じたと言われています。

また、当然韓国の世論もこういった意見が強いこともあり、そのためにさすがに平壌での開催はよろしくないと思ったようです。

 

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じゃあ、ソウルは?

次にソウルに関しては、やはり韓国の世論を考えると、相当な反発を受けることが予想されます。

そのため、身の安全からしてもソウルでの会談はやはり現実的にはどうかというところがあったようです。

 

そんな中、板門店であれば軍事境界線にある場所でちょうどよいです。

 

特に今回は板門店の中でも韓国側にある「平和の家」で会議をすることに合意しました。

これには、金正恩氏の韓国との融和への姿勢の本気度を表したいという思惑があったとも言われています。

出典:https://www1.president.go.kr/articles/2320

 

確かに、平昌五輪の時も金正恩氏の妹、金与正氏が訪韓した際も、韓国では賛否両論あり、反対派がデモをしたりとゴタゴタになっていました。

それから考えると、金正恩氏が直接ソウルに行くとなると、大混乱になってしまうことは予想できます。

 

また私個人的におもしろいと感じたのが、文大統領と金正恩氏の年齢のことを考慮した、というところです。

欧米であれば、こんな風に互いの年齢を意識したり配慮したりすることはあまりないため、この点は東洋らしい考え方だなあと、ちょっとおもしろく感じました。

 

暴れん坊(?)の金正恩氏でも、一応そういったところは考えに入れるのだなあ、と(もちろん、世論や戦略のためでしょうが・・・)。

 

まとめ

4月末に歴史上3回目の北朝鮮と韓国による南北首脳会談が開催されることになり、南北首脳会談について、過去の首脳会談と今回の首脳会談の成果や意義についてまとめてみました。

また、今回は開催場所が軍事境界線の板門店の中でも韓国側に近い「平和の家」で開催されることになり、なぜこの場所で開催されることになったのか、その背景や理由についてもまとめてみました。

次々と展開する北朝鮮情勢、目が離せません。

 

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